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谷間へと落ちゆく花は重力も時間も消して桜色の風 破裂音こだましている蓮池にうつる空のふるえて白む 静寂にこだましている破裂音蓮は放たれめざめゆく空 桜吹雪路面を襲いかすむ先 時計なきどこかにゆく予感 きれいな白木蓮の花びらの落ちるを待ちてたたずむ子供 照りつける陽射に輝くすいかずらもひんやりと水を抱きしめている 階段が林の中へのぼりゆく誘われたなら現実の裏 すずやかな土を踏みしむ素足たち靴はいったいどこで脱いだの 日がおりてゆくしずしずと眠るようしめった空気の降る雑木林 噴水の水の匂いに洗われた肺の痛みに塵界を厭う 朝露をほろほろさせてめざめゆく野草は淡い日と靄の中 木漏れ日にゆるみし夜の冷気へと木々の間よりか風のつどわん 微風にも波立つ水面 映る影のかたちのように生きるぼくたち 天頂へ滑空する陽きらきらと裳裾が影をしめあげてゆく さざなみに乱反射するまばゆさにひそむ影とは透明な真 水際の木 葉裏に踊る妖精は水に反射し飛び散った光 雲が過ぎかげりを池に落とす時笑い声だけ谺している ほらあそこ飛び石のかげ のぞき見のギョロ目を持った小鬼がいるの 時来たり!桜(はな)のつぼみの戒めも暖気を吸ってほどかれていく 秘めごとのすべてをさらけ出すようにひらく花々 桜色の木
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