日没
灼熱の王の褥は西の空まぶしく赤い最果ての奈落 ながい影西日にひたる街並みの輪郭線も夜が蝕む 無音にて舞台の幕が降りてくる気温の降下を腕にからめた 精彩の熱が下がった宵の中夢よ目覚めよ奔放を秘め 暗闇に夢は不思議を生み出してぬめぬめとした腕が伸びくる ひんやりと密度を増した大気には夜の基音に共鳴する夢 未消化の現実などはわなわなと咽ぶ夢へとほうれば溶ける 星空に天翔けるよう歌われる旋律がいま前奏を聴く
同人誌「かばん」に
発表した作品です。
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