FLOATING IMAGES-短歌-かばん・2006年10月号

日没

灼熱の王の褥は西の空まぶしく赤い最果ての奈落
ながい影西日にひたる街並みの輪郭線も夜が蝕む
無音にて舞台の幕が降りてくる気温の降下を腕にからめた
精彩の熱が下がった宵の中夢よ目覚めよ奔放を秘め
暗闇に夢は不思議を生み出してぬめぬめとした腕が伸びくる
ひんやりと密度を増した大気には夜の基音に共鳴する夢
未消化の現実などはわなわなと咽ぶ夢へとほうれば溶ける
星空に天翔けるよう歌われる旋律がいま前奏を聴く

11月号

同人誌「かばん」に
発表した作品です。

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