FLOATING IMAGES-短歌-かばん・2007年12月号

いっぱいの光

幻聴の驟雨のなかで何時間泣きそうなんだろう深くうつむく
窓の外に夜が来るころそろそろと気温が降りてるうす紅の部屋
ぼくたちは乱反射するモノだからはみ出したりしてぶたれるんだね
いっぱいの光射す教室泣くこともないほどあわい影の降りつむ
頭からシャワーを浴びる 脱皮してまっしろな蝉のようになりたい
まぶしさに蒸発しゆく涙にはいつかの闇の深さを一滴
ふかぶかと風を吸ったらあばら骨きしみながらも開花してゆく
雨あがりの世界を樹脂に沈めよううつろな胸に抱きしめるため

2007年11月号 | 2008年1月号

同人誌「かばん」に
発表した作品です。

かばんに入会してからいままでに、
かばんに発表した作品の中から、
もう一度歌い直したいイメージを
使って作った作品たちです。

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