移ろう闇
吐き出したぐるぐるまわる思考さえ結晶化したら短歌になるの わたしから離れていった言葉らを胸に刺せたら朝になるはず ふるえつつ嗚咽を漏らし泣いたことすべては夢の中の出来事 怖いからおしりを向けてうつうつと自分見てたらからっぽの影 無力でも衝動的に動き出す体がありて心は人形 朝が来て気づけば床にうずくまり泣いていたのは外が怖くて 刻々とかたちを変える闇の中定まらぬのはおのれの心 どこからか泣き声が来て瞬けば残響の中落ちゆく涙 闇夜ほど重いものなどないんだね 躁は静かに息を潜める 加速してこぼれゆく水つかめずに2Gの中でかろうじて立つ 意思のない体が遊離しだしてもしんしんと夜に冷やされている 体温が心と同じ低さならあとは春まで眠るだけだね 暗闇を怖れてばかり本当に怖いものなど知らないままで 濁らせた記憶の底を光より直ぐな目で見ん 失うまえに この指のすき間を通し目に映る虚像をもたぬ僕の輪郭 怖くても握りしめてる思い出が勇気となってちいさな一歩 どんよりと重い気分に「本日の天気は、」なんて関係ないの 秋雨の空気を吸いて幽霊となり庭園を歩きただよう 水のごと低きところへ引かれおりあの線路へと飛び降りたき夜 ぷっつりと糸が切れたら終わるのか人形の立つ虚ろなホーム
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